亡くなった親の車を売る手順|相続の名義変更と必要書類
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- 親の名義のままでは車を売れません。普通車なら、相続人への名義変更と買い手への名義変更を運輸支局で同時に申請できます。
- 普通車は、戸籍謄本などが必要で、相続人が2人以上なら遺産分割の書類も要ります。車の価格が100万円以下なら、査定証を添えた「遺産分割協議成立申立書」で足ります。
- 軽自動車は、戸籍謄本などと住所の証明書で手続きでき、手数料はかかりません。相続放棄を考えている人は、車を売る前に決めてください。
売るまでの流れ
まず車検証を見て、誰が所有者になっているかを確かめます。そのうえで、相続人のうち誰が車を受け継ぐかを決め、書類をそろえて売ります。
- 車検証の「所有者」の欄を見る(ローン会社やディーラーの名前なら、先にそこへ連絡する)
- 車検の有効期限を見る
- 相続人で話し合い、車を受け継ぐ人を決める
- 査定を受けて、売値の目安をつかむ(100万円以下かどうかで書類が変わる)
- 戸籍謄本などの書類をそろえる
- 買い手を決めて、名義変更を申請する(手続きを代行してくれる買取店もある)
普通車の名義変更には、有効期間内の車検証が必要です。車検が切れている車は、車検を受けるか、廃車(抹消登録)の手続きを選ぶことになります。動かない車や古い車の売り方は、廃車の費用を無料にする方法で説明しています。
普通車の書類(運輸支局)
普通車は、住所を管轄する運輸支局か自動車検査登録事務所で手続きします。関東運輸局が案内している主な書類は、下の表のとおりです。
| 書類 | 中身・注意 |
|---|---|
| 申請書(第1号様式) | 窓口でもらえる。相続と売却を同時にするなら2枚 |
| 手数料納付書 | 登録印紙を貼る。相続だけなら700円、売却と同時なら1,400円 |
| 車検証 | 有効期間内のもの |
| 戸籍謄本(全部事項証明書) | 親が亡くなったことと、相続人全員が分かるもの。法定相続情報証明書でもよい |
| 遺産分割の書類 | 相続人全員が実印を押した遺産分割協議書など。相続人が1人なら不要 |
| 印鑑証明書と実印 | 車を受け継ぐ人のもの。発行から3か月以内 |
| 車庫証明 | 証明日から40日以内のもの。車検証の「使用の本拠の位置」と新しく使う人の住所が同じなら不要 |
出典:関東運輸局「相続による名義変更(単独相続)」「相続と第三者への名義変更を同時に行う場合」、2026年11月6日に確認。手数料は2026年4月1日に改定された窓口の額です。
売るときは、このほかに相続人の実印を押した譲渡証明書が要ります。買う人の印鑑証明書や車庫証明は、買い手の側で用意します。
相続する車の価格が100万円以下なら、相続人全員の実印が要る遺産分割協議書の代わりに、「遺産分割協議成立申立書」が使えます。このとき、価格が分かる査定証などの写しを添えます。先に査定を受けておくと、書類集めが楽になります。
軽自動車の書類(軽自動車検査協会)
軽自動車は、軽自動車検査協会の事務所や支所で手続きします。普通車より書類が少なく、申請の手数料もかかりません。
- 車検証の原本(コピーは使えない)
- 親が亡くなったことと、受け継ぐ人が相続人だと分かる書類(戸籍謄本などはコピーでもよい。法定相続情報一覧図でもよい)
- 新しく使う人の住所の証明(住民票の写しか印鑑証明書。発行から3か月以内)
- 新しく使う人以外が窓口に行くときは、申請依頼書
死亡診断書は、原則として相続の証明には使えません。住所の管轄が変わるときは、ナンバープレートの代金が別にかかります。
相続放棄を考えているなら、売る前に
親に借金があるなどで相続放棄を考えているなら、車を売る前に決めてください。民法では、相続人が相続財産を処分すると、相続を認めた(単純承認)とみなされるからです。
相続放棄は、相続が始まったことを知ったときから3か月以内に、親の最後の住所地の家庭裁判所へ申し出ます。車の扱いで迷うときは、手続きを進める前に家庭裁判所に問い合わせてください。
自動車税と保険はどうなる?
自動車税は、4月1日の時点の所有者にその年度の1年分がかかります。名義変更がすぐにできないときは、都道府県の自動車税の窓口に連絡して、扱いを相談してください。
普通車を売って名義変更をしても、自動車税は戻りません。戻るのは、廃車にする抹消登録をしたときだけです。軽自動車税は、廃車にしても戻りません。くわしくは車を売ると自動車税は戻る?で説明しています。
任意保険は、契約している保険会社に親が亡くなったことを連絡し、車を手放すまでの扱いを相談してください。
買い手の選び方
年式が新しく、ふつうに走る車なら、複数の買取店の査定額を比べると売値の見当がつきます。一括査定は、申し込むと複数の会社から電話が来ることがあります。MOTA車買取は、査定額の高い上位3社(最大)から電話が来る仕組みです(公式サイトの表示)。
MOTA車買取で査定額を見る古い車や動かない車は、廃車買取の会社に頼む方法もあります。カーネクストは、査定から引き取り、手続きの代行まで無料と案内しています。
カーネクストで古い車の査定を頼む車を売る契約は、クーリング・オフの対象外です。キャンセル料と、あとで減額される条件がないかを、契約の前に確かめてください。
よくある質問
名義変更に期限はありますか?
普通車は、道路運送車両法で、所有者が変わってから15日以内に申請することになっています。相続の話し合いに時間がかかるときは、管轄の運輸支局か軽自動車検査協会に相談してください。
親が免許を返納したあと、まだ生きているうちに売る場合は?
相続の書類は要りません。本人の書類で売る流れになり、家族が代わりに動くときの注意は免許を返納した親の車の処分にまとめています。
売るまでのあいだにかかる税金や車検代が気になるときは、トップの道具で計算できます。登録や電話番号の入力はいりません。
維持費と売り時を計算する確認日:2026年11月6日。出典:関東運輸局「相続による名義変更(単独相続)」、関東運輸局「相続と第三者への名義変更を同時に行う場合」、軽自動車検査協会「名義変更」、民法(第921条)、道路運送車両法(第13条)、裁判所「相続の放棄の申述」、千葉県「自動車を相続したときの手続」、千葉県「自動車を売却したときの還付」、岩国市「年度の途中で廃車した場合の軽自動車税」、国民生活センター「増加する中古自動車の売却トラブル」、MOTA車買取・カーネクストの公式サイト。必要な書類は窓口や事情によって変わることがあります。手続きの前に、管轄の運輸支局か軽自動車検査協会で確かめてください。